甲第513号
冷鉱泉(日の出湯) (神奈川県川崎市川崎区昭和2−30湧出) |
申請者:神奈川県川崎市川崎区昭和2−30 今宮祥介 |
・湧出地における調査及び試験成績(昭和33年3月22日午前10時30分)
(試験者神奈川県衛星研究所)
1. | 湧出量(毎分)350.立 |
2. | 泉温(摂氏)17.0度(調査時に於ける気温14.2度) |
3. | 性状淡黄褐色塩味臭気なし |
4. | 水素イオン濃度(pH)8.0(比色法) |
5. | ラドン含有量 |
6. | 触媒試験(P値) |
・試験室に於ける試験成績(昭和33年5月6日)
1. | 性状 淡黄色鹹味臭気なし |
2. | 遊離l鉱酸 |
3. | 水素イオン濃度(pH) 7.4(ガラス電極法) |
4. | 比重(摂氏20度に於ける) 1.0051 |
5. | 蒸発残留物(鉱水一キログラム中) 10160ミリグラム |
6. | 本鉱水一キログラム中に含有する成分並びにその分量 総計:950.4ミリグラム |
陽イオン | ミリグラム | ミリバル | ミリバル% |
水素イオン カリウムイオン ナトリウムイオン アンモニウムイオン リチウムイオン カルシウムイオン マグネシウムイオン 第一鉄イオン 第二鉄イオン 銅イオン マンガンイオン アルミニウムイオン |
− 120.0 3350. − − 21.30 86.82 − − − − − |
− 3.069 145.7 − − 1.063 7.140 − − − − − |
− 1.96 92.81 − − 0.68 4.55 − − − − − |
陽イオン計 | 3578 | 157 | 100 |
陰イオン | ミリグラム | ミリバル | ミリバル% |
塩素イオン 臭素イオン 沃素イオン 弗素イオン ヒドロ硫酸イオン 硫酸イオン ヒドロ燐酸イオン ヒドロ炭酸イオン 炭酸イオン 水流イオン 水酸イオン メタホウ酸イオン メタ亜ヒ酸イオン |
5200 − − − − − − 637.2 3.780 − 0.017 − − |
146.6 − − − − − − 10.44 0.126 − 0.001 − − |
93.28 − − − − − − 6.64 0.08 − 0.000 − − |
陰イオン計 | 5841 | 157.2 | 100 |
遊離成分 | ミリグラム |
ケイ酸(メタ) ホウ酸(メタ) メタ亜ヒ酸 炭酸 硫化水素 有機物 |
39.10 41.71 − − − 3.0 |
遊離成分計 | 83.81 |
※その他 第一鉄 痕跡 メタ亜ヒ酸 痕跡
以上の定量分析の結果によれば本鉱泉は次の泉質に該当す 依って日本温泉協会学術部委員会の規定による適応症及び禁忌症を掲ぐれば次の如くである。 |
泉質 食塩泉(緩和等張性冷鉱泉) |
浴用の適応症− | 慢性関節リウマチ、慢性筋肉リウマチ殊に腰痛、神経痛殊に坐骨神経痛、神経炎、創傷、通風、尿酸質素、慢性皮膚病 |
浴用の禁忌症− | 心臓病の代償機能不全、高度の動脈硬化症、高血圧、興奮型の神経症、急性皮膚病、悪性腫病(癌及び肉腫等)、急性伝染病、肺結核 |
湧出地に於ける調査及び試験者氏名 神奈川県衛生研究所
昭和33年5月6日
試験室に於ける試験者氏名 益子 安 甘露寺 泰雄 田熊 鴻十郎
東京都新宿区柏木2−600 東京薬科大学内
財団法人 中央温泉研究所 所長 服部 安蔵